この書は、栄光の国土より降(くだ)り、 権威と威信の舌によって語られ、また古の神の使者達に啓示されたところのものである。われは、その真髄を取り、正しき者達への天恩のしるしとして、これを 簡潔なる衣服もて包んだ。これぞ正しき者達が、神の聖約に忠誠を守り、彼等が生ける間に、神託を成就し、心霊の国土において、聖なる美徳の
宝石をかち得んがためである。わが第一の忠言はこれである。即ち、純粋にして優しく、また輝かしき心を持て。さらば古(いにしえ)よりつづく不朽にして永遠なる主権は汝のものとならん。
二 おお心霊の子よ!総てのもののうち、わが目に最愛なるものは正義である。汝もし、われを求むならば、正義にそむくな。またわれ汝を信頼し得るよう、それを等閑(なおざり)にするな。その助けにより、汝、他人の眼(まなこ)ならぬ汝自らの眼(まなこ)にて見、隣人の理解力ならぬ汝自らの理解力にて知らん。汝の心のうちに熟考せよ。汝はいかにあるべきかを。まことに正義こそは、わが汝への贈り物であり、わが慈愛のしるしである。さらば、それを汝の目前に置け。
三 おお人の子よ!わが太古よりの存在と、わが本質の不変の永遠性に包まれて、われ汝への愛を知った。さればこそ、われ汝を創った。汝の上にわが面影を刻み、汝にわが美を現わした。
四 おお人の子よ!われ汝の創造を愛した。さればこそ、われ汝を創った。されば汝、われを愛せよ。われ汝の名を呼び、汝の魂を、生命の生気もて満たし得んがために。
五 おお実在の子よ!われを愛せよ。さらばわれ汝を愛し得ん。もし汝、われを愛さずば、わが愛は、決して汝に達するを得ず。これを知れ、おお僕よ。
六 おお実在の子よ!汝の楽園は、わが愛である。汝の天の住家(すみか)は、われと再び融和することにある。その中に入れ、ためろうな。これぞわが天上の王国にて、またわが崇高なる国土にて、汝のために定められたるところである。
七 おお人の子よ!もし汝われを愛せば、汝の自我に背を向けよ。またもし汝わが歓びを求むるならば、汝自身のよろこびを重んずるな。さらば汝、わがうちに死に、われ汝のうちに永遠に生きるを得ん。
八 おお心霊の子よ!汝自らを放棄し、われに目を向けるより他に、汝の安息はなし。何故なら、汝自らの名でなく、わが名に栄光あらしめることと、汝の信頼を、汝自らにでなく、われにおくこととは、汝の務めであるからである。またわれ一人あらゆる他のものよりも愛されることを欲するからである。
九 おお実在の子よ!わが愛は、わが砦である。その中に入る者は安全にして無事である。それより背き去る者は、必ず道に踏み迷い、滅びに到らん。
十 おお言葉の子よ!汝はわが砦である。この中に入れ。されば汝安らけく留るを得ん。わが愛は汝のうちにある。それを知れ。されば汝、われを汝の身近に見出すを得ん。
十一 おお実在の子よ!汝はわがランプであり、わが光は汝のうちにある。汝それより汝の光を得よ。そしてわれ以外に何ものをも求むるな。われ汝を豊かに創り、汝にわが恵みを惜しみなく注ぎたれば。
十二 おお実在の子よ!権威の手もて、われ汝を造り、威信の指もて、われ汝を創り、なお、われ汝のうちに、わが光の真髄を置いた。汝それに満足せよ。そして他に何物も求むるな。わが業は完全にして、わが命令は免がれ得ざれば。何故(なにゆえ)と問うな。また疑いも抱くな。
十三 おお心霊の子よ!われ汝を豊かに創れるに、何故(なにゆえ)汝自ら貧しくするや。気高くわれ汝を造れるに、何故(なにゆえ)汝自ら卑しくするや。知識の精華(せいか)もて、われ汝を生ぜしに、汝何故(なにゆえ)にわれより外の者に教化を求むるや。愛の粘土もて、われ汝を造りしに、汝何故(なにゆえ)に他のものに没頭するや。汝の眼(まなこ)を汝自らに向けよ。されば汝、汝のうちに威光に輝やき力強く自存(じそん)しつつあるわれを見出さん。
十四 おお人の子よ!汝はわが領土である。わが領土は滅びることなし。汝何故(なにゆえ)に汝の滅びることを恐れるや。汝はわが光である。わが光は決して消されることなし。何故(なにゆえ)汝消滅を畏れるや。汝はわが栄光である。わが栄光は萎(しぼ)むことなし。汝はわが衣服である。わが衣服は決して古(ふ)るびることなし。さればわがための汝の愛の中に住まえ汝われを栄光の国士の中に見出すを得ん。
十五 おお言葉の子よ!汝の顔をわが顔に向けよ。そしてわれより他の総てを放棄せよ。わが主権は永続し、わが領土は滅びることなければ、よし汝われより,他のものを求めんとし、更にまた宇宙を永久に探し求めようとも汝の探索は徒労に帰さん。
十六 おお光の子よ!われに満足せよ。われの他に救い手を求むるな。われより他の何ものも決して汝を満足させること能わざれば。
十八 おお心霊の子よ!われ汝のために欲せざることを、われに求むるな。われ汝のために定めたるものにて満足せよ。もし汝それに満足せば、そは汝を利するものなれば。
十九 おお不思議なる幻影の子よ!われ汝のうちに、われ自身の聖霊を吹き込んだ。汝わが愛する者とならんがために。汝何故(なにゆえ)にわれを見棄て、われより他に愛するものを探し求むるや。
二+ おお心霊の子よ!汝へのわが要求権は大である。それを忘れてはならない。汝へのわが恵(めぐみ)は豊富である。それを覆いかくすことは出来ない。わが愛は汝のうちに住まっている。それをかくすことは出来ない。わが光は汝に明らかに示されている。それをかくすことは出来ない。
二十一 おお人の子よ!光輝(こうき)ある栄光の木に、われ汝のために撰(え)り抜きの果実を実らせた。汝何故(なにゆえ)にそれに見向きもせず、それより劣れるものにて満足するや。天上の国土において汝のためによりよきものへ帰れ。
二十二 おお心霊の子よ!われ汝を永遠なるものへと招いている。しかるに汝は滅ぶるものを探し求めている。なにが汝をしてわが望むものから眼(まなこ)をそらせ、汝自らの欲するものを求めさせしや。
二十四 おお人の子よ!汝の分を越えるな。汝にふさわしからざるものを要求するな。威信と権威の主なる汝の神の御顔の前にひれ伏せ。
二十五 おお心霊の子よ!貧しき者に汝自らを誇るな。われ貧しき者を道すがら導き、悪しき状態にある汝を見て永久に汝を辱(はず)かしむれば。
二十六 おお実在の子よ!いかにして汝、自身の欠点を忘れ、他の人々の欠点を挙ぐるに急なるを得るや。何人がこれをなすも、わが呪いを受けん。
二十七 おお人の子よ!汝まことに知れ。人々に正しくあれと命じながら自ら不正を行う者は、われに係わりなし。たとえその者がわが名をふりかざすとも。
二十九 おお実在の子よ!汝が自身の責任にされたくないことを、汝の何人の責任にもするな。また汝がしないことを言うな。これわが汝への命令である。
三十 おお人の子よ!決算の日の来るまでは、日毎に汝自らを反省せよ。予告なき死は汝を訪ずれ、汝は汝の為したることの決算をすべく召されんに。
三十二 おお至高なるものの子よ!われ死を汝への歓びの使者とした。汝いかなれば死を悲しむや、われ汝を照らすために光を創った。何故(なにゆえ)に汝その光から自身を蔽うや。
三十三 おお心霊の子よ!光のうれしい便りもて、われ何時に喜べ!と呼びかく。聖なる宮廷にわれ汝を招く。永久に平安に暮らせるよう、そこに住まえ。
三十四 おお心霊の子よ!神聖なる霊は汝に再び融和するとの嬉しい便りを伝う。何故(なにゆえ)汝悲しむや。威力ある聖霊は汝を神の教えに強からしむ。汝何故(なにゆえ)に自らを蔽うや。神のみ御顔の光は汝を導く。汝いかなれば迷い得るや。
三十五 おお人の子よ!汝われより遠く離れていること以外に悲しむな。汝われに近づき、わがもとに帰り来つつあること以外に喜ぶな。
三十六 おお人の子よ!汝もしわが美を愛するならば、わが命令を等閑(なおざり)にするな。また汝もしわがよき喜びを得んと欲せば、わが忠言を忘れるな。
四十 おお人の子よ!汝無限の空間を通り、広大なる天空を横切ろうとも、汝はわが命令に服従し、わが顔の前にへりくだる以外に安息は見出せないであろう。
四十一 おお人の子よ!わが前にへりくだれ。さればわれ汝を恵み深く訪わん。わが教えの勝利のために立て。されば汝この世にて勝利を得ん。
四十三 おお実在の子よ!わがことを、わが天上にて述べよ。さればわが天上にて、われ汝を記憶せん。かくてわが眼(まなこ)と汝の眼(まなこ)は慰められん。
四十四 おお玉座の子よ!汝の耳はわが耳である。汝その耳もて聞け。汝の眼(まなこ)はわが眼(まなこ)である。汝その眼(まなこ)もて見よ。されば汝、汝の深奥(しんおう)なる魂のうちに、わが崇高なる神聖を証明し、またわれ自らのうちに、汝のため気高き地位を証言せん。
四十五 おお実在の子よ!わが道に殉教せんことを求めつつ、わが喜(よろこび)をもて満足しわが定めしことに感謝せよ。されば汝われとともに、栄光の神殿の後なる荘厳なる天蓋の下に安息するを得ん。
四十六 おお人の子よ!熟考し反省せよ。汝の願望は汝の寝所に死することなりや、或いはわが道に殉教し、汝の生き血を塵の上に流すことにより、至高なる楽園にて、わが命令の顕示者となり、わが光の啓示者となることなりや。正しく判断せよ。おお僕よ!
四十七 おお人の子よ!わが美にかけて誓う!汝の血もて汝の毛髪を染めることは、わが眼(まなこ)には宇宙の創造よりも、二つの世界の光よりも偉大である。されば、それに到達せんと努めよ。おお僕よ!
四十八 おお人の子よ!総てのものには標(しるし)がある。愛の標(しるし)は、わが掟のもとでは不屈(ふくつ)不撓(ふとう)の精神となり、わが試練の下では堅忍(けんにん)不抜(ふばつ)となる。
四十九 おお人の子よ!真の愛人は艱難(かんなん)を慕うものである。あたかも反逆者が寛恕を求め、また罪深きものが、慈悲を切望する如くに。
五十 おお人の子よ!もし不幸が、わが道で起らなかったとしたら、汝いかにして、わが喜びに満足している人々の道を歩み得るや。もし試練が、汝のわれに会いたしとのあこがれにおいて、汝を苦しめないならば、汝いかにして、わが美への汝の愛の光に達するを得るや。
五十一 おお人の子よ!わが災厄は、わが配慮である。外見は火であり、復讐である。しかし内面は光明と慈悲である。それに向って急げ。さらば汝永遠の光となり、不滅の精霊となるを得ん。これわが汝への命令である。これを守れ。
五十二 おお人の子よ!もし貧困が汝を襲うとも悲しむな。早晩富(そうばんとみ)の主が汝を訪づれるであろうから。屈辱を恐れるな。神の栄光がいつか汝の上に止まるであろうから。
五十四 おお実在の子よ!もし汝の心が、この永遠不滅の領土と、この古来永劫に続く生命を得んと決めたならば、この朽つべき束の間の主権を見棄てよ。
五十五 おお実在の子よ!汝黄金を欲し、われ汝それより自由ならんことを欲す。汝は黄金の所有により、自らを富めりと考え、われは汝がそれより高潔ならんことに汝の富を認む。わが生命にかけて誓う!これはわが知識であり、そは汝の幻影である。いかにわが道、汝の道と一致し得るや。
五十七 おお人の子よ!わが富を、わが貧しき者に与えよ。されば汝天国に於て、不滅の輝やきの倉庫と不朽の栄光の宝庫より引き出し得ん。しかしわれ生命にかけて誓う!汝もし只わが眼(まなこ)をもちて見ることを得ば、汝の魂をささげることは更に輝かしいことである。
五十八 おお人の子よ!汝の心はわが家である。わが降臨のためにそれを潔めよ。汝の精神はわが啓示の場である。わが顕現のためにそれを浄めよ。
六十 おお人の子よ!わが天国に昇れ。されば汝われと再び融和することの喜びを得、不滅の栄光の聖杯より類いなき美酒を心ゆくまで飲むことを得ん。
六十二 おお人の子よ!汝が汝の気まぐれと、とりとめのない妄想に没頭せし間に長き歳月は過ぎ去った。汝寝所にていつまでいる気ぞ。ねむりより醒めて汝の頭を上げよ。太陽は中天に上り、恐らく美しき光もて汝の上を照らしおれば。
六十三 おお人の子よ!光は聖なる山の端より汝を照らし、教化の精霊は汝の心のシナイ山で息吹いた。それ故愚かしき妄想のべールを払いのけ、わが宮廷に入れ。さらば汝永遠なる生命をうけるにふさわしく、われに会うに足るものとならん。かくて死は汝の上に来(きた)らず、疲労も苦悩もなからん。
六十四 おお人の子よ!わが永遠性は、わが創造である。われ永遠性を汝のために創った。それを汝の殿堂の装いとなせ。わが統合は、わが作りしものである。われそれを汝のために作った。汝自らそれをまとえ。さらば汝永久に、わが永遠の実在の啓示となるを得ん。
六十五 おお人の子よ!わ が威厳は汝へのわが贈物である。またわが威光は汝へのわが慈悲のしるしである。われにふさわしきことを何人も理解できず、また誰も語り得ない。まことに、 われそれを、わが僕への慈愛のしるしとし、またわが人民への慈悲のしるしとして、わがかくされたる倉庫の中に、またわが命令の宝庫にしまいおきたれば。
六十六 おお神聖にして見えざる真髄の子等よ!汝等われを愛することを妨げられるであろう。また魂は、われに就て語る時かき乱されん。理性はわれを理解し得ず、また心はわれを容れ得ざれば。
六十七 おお美の子よ!わが精神とわが恩寵にかけて誓う!わが慈悲とわが美にかけて誓う!権威の舌もて、わが汝に啓示せる総ては、また威信のペンもて汝のために書きし総ては、汝の能力と理解に一致させたものであり、わが地位とわが声の旋律に合わせたものではない。
六十八 おお人の子等よ!何故(なにゆえ)われ汝らを同一の土くれより創れるかを知るや。何人も他より自らを高しとなすべきにあらざるためなり。常に汝の心のうちに、如何(いか)にして汝創られしかを熟考せよ。われ汝等総てを同一の物質より創りし故、汝らひとつの魂のごとく、同一の足をもって歩み、同じ口で食し、また同じ国土に、住む義務がある。されば汝等の最奥(さいおく)なる本質より、汝等の行為と行動より、一元性のしるしと、世俗超脱の真髄が明白とならん。これぞわが汝への忠言である。おお光の群集よ!この忠言を心に留めよ。さらば汝等不思議なる栄光の木より聖なる果実を入手し得ん。
六十九 おお汝等心霊の子等よ!汝等はわが宝庫である。われ汝のうちに、わが神秘の真珠とわが叡知の宝石を秘蔵したれば。わが僕等のうちの異邦人と、わが人民のうちの邪悪なる者等から、それらを守れ。
七十 おお自身の王国にて自身の本質によりて立つ神の子よ!汝これを知れ、われ汝に聖なる芳香のすべてを送り、汝にわが言葉を完全に啓示し、汝を通じてわが恩恵(めぐみ)を完成し、われ自身のために欲せしものを汝のために欲せしことを。さればわが喜びに満足し、われに感謝せよ。
七十一 おお人の子よ!われ汝に啓示せる総てを、汝の心霊の書簡に、光のインクもて書け。もしそれが汝の力に及ばざる時は、汝の心の精華(せいか)もて汝自らのインクを造れ。もし汝これをなし得ざれば、わが道にて流されたるかの深紅のインクもて書け。実にこれこそわれにとりて他の総てのものより一層快く、その光は永久に存続せん。